この街で続いてきた理由。横浜かもめスポーツクラブと神大寺の関係【かもめSC連載第2話】

かもめSC

連載1回目では、横浜かもめスポーツクラブに関わるコーチたちの「はじまりの話」をお届けしました。

子どもの頃にこのクラブでサッカーをしていた人が、大人になってまたグラウンドに戻ってくる。

そんな循環が、このクラブの中に自然と生まれていることが印象的でした。

では、その“戻ってくる場所”は、どんな場所なのでしょうか。

神大寺や片倉のグラウンドで、長く続いてきたこのクラブは、どのようにしてこの街と関わりながら歩んできたのか。

第2回は、「この街との出会い」に触れていきたいと思います。

グラウンドの風景は、昔から変わらない

土のグラウンド。少し砂ぼこりが舞う中で、夢中になってボールを追いかける子どもたち。

その風景は、実はずっと前から変わっていないものかもしれません。

横浜かもめスポーツクラブは、1974年にこの地域で生まれました。

当時はまだ「サッカークラブ」という形が整っていたわけではなく、子どもたちが自然と集まり、遊びの延長のようにボールを蹴り始めたのがきっかけだったそうです。

そこから少しずつ、人が集まり、クラブとしての形ができていきました。

「特別な場所」ではなく、いつもの場所

このクラブの特徴は、何か特別な施設や環境があったわけではないことです。

活動場所は、地域の小学校や公園、グラウンド。

今も南神大寺小学校や神大寺小学校、三ツ沢公園など、地域の中にある場所で活動が続いています。

つまりこのクラブは、“どこかにあるクラブ”ではなく、この街の日常の中にあるクラブです。

だからこそ、関わる人も自然と増えていきました。

子どもたち。保護者。そして、卒団したあとに戻ってくるOBたち。

気づけば、クラブのまわりには小さなコミュニティができていました。

サッカーだけじゃない時間

このクラブが大切にしてきたもの。

それは、サッカーの練習や試合だけではありませんでした。

例えば、夏には近くの川でつかみ取りをしたり、合宿では共同生活をしたり。

さらにカヌーやスキー、乗馬といった体験も取り入れながら、子どもたちがさまざまな経験をできる機会をつくってきたそうです。

サッカーが中心にありながらも、それだけにとどまらない時間が積み重なっていきました。

もしかすると、グラウンドの外にあるこうした時間が、クラブの空気をつくっているのかもしれません。

街の中で育つということ

このクラブの活動は、少しずつ地域の中に広がっていきました。

大会への出場や交流だけでなく、他地域や海外との交流も行われてきた記録が残っています。

ただ、それでも軸にあるのはやはりこの街です。

遠くへ行くことがあっても、帰ってくる場所はここにある。

子どもたちはこの街で出会い、この街で仲間をつくり、この街で成長していく。

その積み重ねが、今の横浜かもめSCを形づくっています。

続いている理由は、きっとシンプル

2025年、横浜かもめSCは設立50周年を迎えました

50年近く続いてきたクラブですが、最初から長く続けようと思って始まったわけではありません。

ただ、そのときどきで目の前の子どもたちに向き合ってきた。

気づけば、それが続いていた。

そんな積み重ねのように感じます。

特別なことをしているというよりも、当たり前のように続けてきたことが、結果として残っている。

それが、このクラブの一番の特徴かもしれません。

この街にある、ひとつの居場所

この連載を読んでいる方の中にも、子育て中の方がいるかと思います。

子どもが外で遊ぶ時間が少なくなったと感じることも、あるかもしれません。

そんな中で、こうして地域の中で体を動かし、仲間と過ごす場所があること。

それはきっと、思っている以上に大きな意味を持っているのだと思います。

横浜かもめスポーツクラブは、サッカーをする場所でありながら、この街の中にあるひとつの「居場所」でもあります。

次回予告

ここまで、このクラブと街との関係を見てきました。

では、実際に子どもたちはどんな環境で、どんなふうに練習をしているのでしょうか。

どんな考え方で指導が行われているのか。

どんな工夫があるのか。

次回は、「練習・活動の裏側」をテーマにお届けしたいと思います。

グラウンドで見えている景色の、その先の話です。

お楽しみに。

横浜かもめスポーツクラブ

HP https://www.kamome-sc.com/

お問合せ 090-4006-7834(かもめSC事務局)

メール yokohama.kamome.sc@gmail.com

もっと人にフォーカス!ローカル連載

地域の人やお店、活動している人の“想い”や“日常”を、少しずつ深く知ることができるのが連載記事の楽しさです。
このコーナーでは、神大寺・片倉エリアでがんばる人たちやお店のストーリー、地域の取り組み、暮らしのヒントなどを、シリーズ形式でお届けしていきます。

一度読んで終わりではなく、回を重ねるごとに少しずつ見えてくる背景や人柄。
そんな“地域の物語”を、ゆっくり楽しんでいただけたらうれしいです。

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