神奈川県高校受験 豆知識♪ <その2>受験生のパパもママも一緒に理解しましょう。
内申を選考の資料としない第二次選考について
こんにちは。
その1の続きから…内申を選考の資料としない第二次選考についてです。
第二次選考はよく二次募集と勘違いされているようですが、それは違うことですのでぜひ知っておいてくださいね。
選考方法について 〜内申点考慮しないバージョンの第二次選考〜
神奈川県立高校の入試の入学試験(学力検査)は1回のみですけれど、合否判定は第1次選考と第2次選考の2回に分けて行われます。
第一次選考では、内申書(内申点)、学力検査、面接、特色検査(特色検査実施高校受験の場合)がつかわれますが、第二次選考では内申書(内申点)を選考の資料にしないのです。
簡単に言うと、当日の学力検査の点数と面接点のみで合否が決まるため、内申点が低くても、当日点が取れるお子さんですと合格の可能性がある!ということなんですね。
しかし、ここで気をつけなければならない事は、第一次選考と第二次選考は別々に選考されるのではないということです。
どちらも当日の学力検査の結果がつかわれ、各学校の募集人数の90%が第一次選考、残り10%が第二次選考の枠となっています。
ということは、内申点が高い方が安心なのは当然なんですが、どう頑張っても内申点を上げられない!というお子さんだからといって、安易に志望校を低く設定するのもどうなのかな?と考えてみてほしいな〜と思います。
また、出願する際に第二次選考希望で!ということではなく、各学校の配点比率で出された入試の結果で学校側が第一次選考、第二次選考含めた合格者を出しますので、自分がどちらで受かったか、ということは実際はわからないのです。
内申点を上げることの難しさはその1で説明したのでここでは割愛しますが、私個人的には内申点と学力は比例しないのでは?と思うのですよね。
内申点が低くても試験では高得点を出すお子さんは少なくないことでしょう。
それに、試験問題は学校の先生が作成するわけですから、毎年毎年傾向が同じとは限らない。
むしろここだけの話、塾では学校の試験対策がかなりの精度らしく、先生方もそれ故に試験問題作成には力が入ることもあるのだとか…。
となると、やはりコツコツと取り組めるお子さんが強いかもしれません。
しかし!!
入試の学力検査は過去の問題を何度も繰り返すことで、出題傾向のパターンを見つけられるお子さんがいるのも確か!
そんなお子さんにはむしろ第二次選考でのチャレンジは向いていると考えることもできるのではないでしょうかね。
内申点だけで志望校を決めず、模擬試験の結果(内申点を加味した結果ではなく、あくまでも点数のみ)も十分考慮されることをオススメします。
ちなみに、第二次選考を検討される場合、配点比率はその1の「選考方法について 〜内申点考慮バージョン〜」で説明した配点比率(係数)の他に、第二次選考の配点比率もよくお調べくださいね。
※令和5年度の神奈川県の公立高校入試の選考基準は神奈川県のホームページですでに公表されています。
二次募集について 第二次選考と二次募集は違います!
募集人員に欠員がで出た場合に再度募集することを二次募集といい、上記で説明した第二次選考とは全く関係ありませんのでくれぐれもご注意くださいね。
二次募集は定員に達しなかった場合に実施されるので、どの学校も行うということではありません。
二次募集の実施の有無については、それぞれの選抜の合格発表日に神奈川県の教育委員会から発表があります。
二次募集では国数英の3教科で学力検査が実施され、その結果と内申書をもとに選考されます。
神奈川県が発表した選考の方法と選考基準一覧表の見方をご紹介しておきますね。
ちなみにこの図の中で学習の記録(評定)と書かれている欄が、私が説明の際に使用している内申書(内申点)ということになります。
つづく…
この記事を書いたひと
隣のオバちゃま
子どもたちも独立し時間だけはあるオバちゃまです。散歩していると意外と知らない事に気付くことがあります。皆さんにも知っていただけたら嬉しいです。