神奈川県高校受験 豆知識♪ <その1>受験生のパパもママも一緒に理解しましょう。
学区について
こんにちは。
中学3年生のみなさんはそろそろ高校受験に向け、現実的に志望校を考えなくてはならない時期になってきましたね。
受験といえば、以前の神奈川県の高校入試は「学区」があり、基本的には自分の居住地の学区内の高校しか受験することができませんでした。
ご存知でしたか?
現在中学生のお父さんお母さんはまさに「学区」があった世代かと思います。
それが今は学区が撤廃され、県内の高校どこでも受験できるようになったんですよ。
(市立高校はまだ学区があります)
「選択の幅を広げる」という規制緩和の方向での改革で、行きたい高校があっても学区が違うから受験できない…と諦めていたお子さんがたくさんいたことを思うと、とても良い改革ですよね!
しかし、学区がなくなった事により、人気のある高校には志願者が集中するようになり、倍率がとても高い!!という高校が増えたように思います。
それに、今の高校受験て何だか色々とややこしいんです。
そう感じているのは私だけではないはず!
中学生の子どもがそれを理解するって、やっぱり難しいのではないかな〜と思います。
そんなわけで、お父さんお母さんに高校受験の仕組みを理解してもらい、子どもたちの1番の応援者になってもらえたらな〜なんて思い、神奈川県の高校受験のことをお伝えしてみます♪
神奈川県の入試制度について
神奈川県の公立高校の入試は1校だけしか志願できません。
(私立については別の機会に!)
選抜方法は、内申点・学力検査・面接の結果です。
なお、スポーツ科・音楽科・美術科等の高校では実技試験が追加され、いわゆる難関校と言われる偏差値上位校では自己表現検査が追加されます。
これを「特色検査」と言います。
特色検査については、神奈川県教育委員会によると「各校の特色に応じて実施することができる検査で、学力検査や面接では測ることのできない総合的な能力や特性をみる検査」と説明されています。
内申点とは?
2年生の3学期(または後期)の成績(内申)9教科合計と、3年生2学期の成績(内申)9教科合計を2倍した135点満点のことを言います。
学力検査とは?
入試当日に受ける試験のことで、基本的に英語・数学・国語・理科・社会の5教科の点数を使用します。
検査時間は50分、各教科100点満点です。
面接とは?
主に以下の3つの観点をもとに志願者本人と高校の先生とで面接が行われます。
① 入学希望の理由
② 中学校での教科等に対する学習意欲
③ 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
この内申点がですね…やっかいなんです。゚(゚´Д`゚)゚。
やっかいなんて言い方をしたら良くないとは思いつつも、でも本当にこの内申点がね…
男子にあるある!と聞きますが、この内申点を上げるのは容易ではないと、私個人的には思っています。
何にせよ内申点が高いに越したことはありませんけれど、入試当日に少しでも点数が取れるように、模試を受けてテスト慣れしておくことや、過去問題をたくさん解いて問題の出題形式に慣れておくことは、とても強みになると感じています。
選考方法について 〜内申点考慮バージョン〜
選考方法は上記の通り、内申点・学力検査・面接、志願高校によっては特色検査が追加されますが、それぞれを100点満点に換算します。
そこで重要なのは、各学校で設定されている係数をかけて合計した値(S値)で合否が決まるということです。
係数というのは、各学校で何をどの程度重視しているか、というのが10点満点で設定されていて、その数字のことを言います。
神奈川県内の高校はほとんどが以下のいずれかになっています。
①内申3:入試5:面接2
②内申4:入試4:面接2
③内申5:入試3:面接2
例えば…
・内申点が高く当日点もある程度の点数が取れそう!というお子さんでしたら①〜③どのパターンでも良いでしょう。
・内申点は高いが試験には弱い!というお子さんでしたら内申の評価の割合が高い②、③が安心できるのかもしれません。
・内申点が低いが当日点は取れそう!というお子さんでしたら入試(当日点)の評価の割合が高い①のパターンなのかな、と思います。
さて、私は内申点がやっかいと先述しましたが、そう感じてしまう理由がここなんです。
内申点は各中学校の各教科の先生の主観が少なからず影響してくることと、基準がわかりにくいノート点や授業への参加意欲、さらにはプリントの貼り方ひとつで減点されることも珍しくないと聞きます。
正直、学校によって内申点の付け方が統一されてない(テスト問題も各校バラバラ…)
その評価が入試では大きく影響するわけなんですよね。
日頃の積み重ねややる気が大事!ということで評価に加わるのだと思いますし、先生方を批判する気持ちは全くありませんが、こういったことが苦手な子どもはどう頑張っても内申点を劇的に上げることは難しいと思うんです。
しかし、親としては内申点を上げておけば入試では自分が助かるんだよ!!
そう言って必死で叱咤激励されることでしょう。
ですが、苦手なことをやれやれ言い続けても、多感なお年頃の子どもとの信頼関係にヒビが入り、結果違った問題が勃発!
なんて事になっては元も子もありません。
そうならないためにも、親が受験のシステムをよーく理解しておくことで、我が子に合った選択肢を一緒に考えることができるのではないでしょうか、そう思っています。
個人的には、人として成長段階にある思春期真っ只中での高校受験は、親子共々とても大変な人生の一大イベントだと感じています(⌒-⌒; )
ちなみに、上記の選考方法では内申が必要となりますが、内申を選考の資料としない第二次選考があります。これについてはまた次回書きますね!
つづく…
この記事を書いたひと
隣のオバちゃま
子どもたちも独立し時間だけはあるオバちゃまです。散歩していると意外と知らない事に気付くことがあります。皆さんにも知っていただけたら嬉しいです。