ちょこっと連載【パパの子育てミニコラム2】
2019年に発表された、日本労働組合総連合会による働く父親1,000人を対象とした【男性の家事・育児参加に関する実態調査】では、
1 週間の育児時間の平均は9.3 時間となりました。
1 週間の合計労働時間別に育児時間の平均をみると、
週労働時間が 40 時間未満の人では 11.6 時間
40~50 時間未満の人では 10.0 時間
50~60 時間未満の人では 8.3 時間
60 時間以上の人では 7.1 時間
労働時間の長い人ほど育児時間は短くなる傾向がみられました。
長時間労働のために、家事や育児への参加が思うように叶わないという父親は多いのではないでしょうか。
とは言っても、神大寺片倉地域では子どもたちと一緒に遊んでいるお父さんを多く見かけます。
パパたちで集まって活動を行っている方々も多くいらっしゃいます。
父親向け子育てイベントもチョコチョコ開催されていた事もあります。
しかし、今はコロナの影響でイベント開催も自粛が続いています。
コロナ禍のなかお子さんが誕生された方やこれから出産を控えていらっしゃる方の中には、子育ての不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、これから父親になる方に向けて、ミニコラムを書いていらっしゃる方がいます。(匿名とさせていただきます(_ _))
神大寺ナビ責任編集で数回にわたり連載をする事といたしました。
その科学的根拠は?といった難しいことは言わず、「ふ〜ん」「なるほど」「いや〜それはどうだろう」「ちょっと自分とは環境が違うかもなぁ」など
コラムを参考に、ご自身の子育てスタイルを作っていっていただければ嬉しいです。
ではでは。
第2回 簡単なことから始める
小さい子や赤ちゃんの育児はお母さんがしている場合が多いのではないでしょうか。
かと言ってお父さんも家庭を守るため必死に働いていますので、家にいる時間にずっと家事や子育てに向き合うのはなかなか難しいですよね。
お母さんは、お父さんにもお父さんの理由があることは分かっているけど、一言二言イヤミを言いたくなるんだそうです。
でもちょっとしたことでお互いに優しくなれるんです。
お父さんのちょっとしたお手伝いで、お母さんの疲労が少し解消してあげることができます。
お母さんの疲労が少し減ると、その分お母さんには少し余裕ができるます。
その結果、お父さんや子どもたちに対して優しくなれる時間が増えてきます。
お父さんの帰りが遅くなったり、休日にちょこっと遊びに行ってくる事に対して、気持ち良く行ってらっしゃいと言ってくれるようになると思います。
家庭の中に最初から母親の仕事をすべてこなそうとするのではなく、やれるものから徐々に行っていくと良いでしょう。
たとえば、家事ならば、料理や洗濯、掃除、ゴミ出し、そしてお買い物などがあります。
男性ならば料理が全くできないという人もいるでしょうし、掃除にしてもなかなか効率的に行うことが難しいという人だっています。
そういうときはゴミ出しなどの簡単なものから始めるといいと思います。
はじめからアレもこれもお手伝いする事もいいですが、続けることが重要です。
継続できそうな簡単な事でやってみることをオススメします。
幼児期こそ積極的に子育てに参加しよう
特に0歳から3歳までの時期は、母子の繋がりがとても強く、中々そこに入り込めないというお父さんも多いことでしょう。
でも、このような幼児期こそ、父親の育児参加が重要だったりします。
幼少期の育児にお父さんが参加する際のポイントについてまとめました。
首がすわらない時期やはいはいの時期は、おむつ換えやミルクなど赤ちゃんのお世話が育児の中心になります。
この時期はワンオペ育児になりやすいため、母親のストレスが溜まらないような配慮が必要な時期だといえるでしょう。
「お風呂や夜中のミルク作りはお父さんの役目」などと、あらかじめ育児の分担を決めている家庭も多いかと思います。
そのような具体的な育児のサポートはもちろん大切ですが、だからといって特に身構える必要はなく、お母さんのグチを聞いたり共感したりというような寄り添う態度も重要になるでしょう。
どんな小さなことでも夫婦で相談していく姿勢がとても大切です。
子どもが歩き回るようになると、お父さんの出番はいっそう増えてきます。
子どもの好きな身体を使ったダイナミックな遊びは、父親の得意分野ですね。
なので、なるべくお父さんから積極的に誘ってあげると良いでしょう。
自分の身体に子供を登らせたり、ボールで遊んだり、ちょっとしたスペースさえあれば楽しく遊ばせることができます。
この時期の身体を使った遊びは、基礎体力や運動能力の向上やお父さんとの信頼関係がつくられていく事に繋がります。
楽しく運動してお父さんの方もストレス解消になると良いですね。
自分の趣味に参加させよう
「子どもが苦手」という男性は意外と多いかもしれませんね。もちろん、父親になったからといって、急に子ども好きに変わることはないでしょう。
そんな方におすすめなのが、子どもを自分の趣味に参加させてしまうという方法です。
「子どもは大人の趣味には興味がないだろう」という先入観は持たないようにしましょう。釣りでも囲碁でもサッカーでも、お父さんが面白そうに取り組んでいることなら子どもも興味津々。きっと一緒にやってみたいと思うはずですよ。
その際に大切なことは、父親自身が子どもと一緒に楽しむ気持ちを持つことです。何かを上達させようと無理に教え込むのではなく、幼児期の楽しい思い出を二人でつくるというようなスタンスが良いかと思います。
もちろん、この先子どもが本格的にその趣味を広げていくかもしれません。でも、今はまず、親子で楽しむことを優先させるようにしましょう。
小難しい解説やアドバイスはいりません。
父親がそばで見守ってくれているという安心感を持つことが、この時期の子どもには大切なことだといえます。
その上で、どんな簡単なことでも「お父さんと一緒にチャレンジした」と思わせることが子どもの達成感や自信を養うことになるでしょう。
でも、子どもと一緒にいると色々教えてあげたくなっちゃうんですよね。
そこはお父さんの課題かもしれませんね。