この町の防災防犯について、少し考えてみませんか?【地域防災編】

こんにちは、先日「防災」について投稿させて頂いた1丁目のウサギです。

今回は少しサポートさせて頂いております「地域防災」についてお話したいと思います。

1・「皆で運営する避難所」ですが

横浜市では市立の小学校や中学校で「防災拠点」として避難物資を備蓄しています。

本来は「その地域(主に通学エリア)での共助」を目的としていますが、実際に震度6~7クラスの発災時には様々な混乱が予想されます。

例えば
「帰宅難民や通行人など居住エリア外の人は絶対に入れないのか」※1
「物資だけの受け取りやトイレだけ借りに行ったら拒否されるのか」
「運営サポーターが2~3人しかいない時は24時間いなくてはいけないのか」

等々、少し考えただけでも多くの問題が予想されます。

もちろん行政よりマニュアルも作成されておりますが概ね「平常時なら出来る」内容となっており、大震災時には色んな意味で臨機応変な対応力が要求されます。

2・避難所に行かずに済む「準備努力」を

小学校等の避難所備蓄品は自宅倒壊や焼失等で住めなくなった人の為ですが、時間の経過と共に行政や自衛隊の給水・食料配給所に使われる事もあり「最初から誰でももらえる物」と勘違いされがちです。

実際の備蓄品と収容人数(コロナで100人想定)を考慮すると1週間持たない計算になりますが、対象外なのに「とりあえず並んでみた」人が殺到すれば一瞬で無くなるばかりか略奪や暴動に発展するでしょう。

あまりにもルールの周知徹底が出来ていない場合は、むしろ行くのがかえって危険な可能性もあります。

この避難所備蓄品と後から届く配給物資は全く別物ですので「何かもらえると思って」という感覚の人を、日頃からの防災訓練や回覧板・掲示物を活用して未然に減らす事が重要です。

むしろそのような人を指導できる側のメンバーを増やして、発災時に「緊急時での常識」を即断即決できるような仲間を増やしておきましょう。

3・「想定外」を1人10予測する

例えば停電時なら家電やエレベーターが使用できないと思いつきますが、コンビニ等で「全て現金払い」「それ以前に強制閉店で購入不可能」とまで連想します。

避難所ならプライバシー無しや性被害・盗難の可能性と「普段住んでいる家の空き巣被害」「必需品の高額売り付け詐欺」も想定します。

火災なら「広域停電等で断水→消火不能」「無事のはずが電力復旧時の通電火災」 

ゴミや汚物なら「収集不能な間の腐敗問題」「河川や私有地へ不法投棄の二次被害」

医療なら通常診療は不可能な上に「物流網寸断の為に医薬品も入手困難」「人工透析や糖尿病等で通院中の方は生命の危機」も・・・
 
ここまで「 」の想定が10程ですが瞬時にイメージするのは難しいと思います。

そこで実際に被災経験のある方の体験談を収集・学習し、皆で持ち寄った情報を更に広く共有させる事が大切です。

4・「明日は我が身」の意味を問う

現在も都内や横浜市外へ通勤・通学されている方も多いと思いますが、実際に大地震で帰宅難民となって徒歩で帰れる限界は20Km程と言われています。

もちろん季節や道路状況・服装にもよりますが「40Kmなら10時間で帰れる」などという発想は危険なので止めた方が無難です。

勤務先や学校・現地の避難所に留まるのも一つの手ですが、その時※1の「帰宅難民や通行人など居住エリア外の人は絶対に入れないのか」問題に自分自身や家族・友人がまさに「助けられる側」の当事者として直面します。

「常に助ける側にいられるだろう」の思い込みで共助のルールを狭めてしまい、逆の立場に立った時に後悔したくはありませんね。

必要物資や発生事象だけでなく「立場的な想定外」も予測しなくてはなりません。

まとめ

例えどんなに準備していても予想外の展開で、要援助者になる可能性が誰にでもあります。

もちろん自分の身を守る事が最優先ですが「他人を助ける=自分や大切な人を救う」事に繋がる事も認識しながら、今後の防災対策に役立てて行きましょう。

この記事を書いたひと

一丁目のウサギ

神橋小学校・六角橋中学卒業で、ほぼずっと神奈川区にいるサラリーマンです。
ちょっと心配性な所を防災活動に活かして行きたいと思いますので宜しくお願い致します

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