お寺の住職ってミステリアス?「 曹洞宗 陽光院 」十七代目住職から聴いた地域への想い
今回は、大本山永平寺の直末寺で由緒正しいお寺「 曹洞宗 陽光院 」の住職 西山さんに、住職としての想いや、イベントにかける想いなどを聴けました!
お寺の住職さんってどんな方で、どんなことをしているのか普段の生活では見えてこないですよね。
住職さんが普段どのようなことをしているか、どんなことを気にかけているのか教えてくださいましたよ。
曹洞宗 陽光院 十七代目住職
西山さんが住職に拝命され、2024年で10年になるそうです。
神奈川区高島台にあるお寺の三男として生まれ、そのお寺はお兄様が継いだそうです。
しかし、14年以上前に陽光院先代の住職が亡くなり数年間陽光院には住職さんがいなかったそうです。
そこでお声がけがあり、陽光院十七代目住職になられたそうです。
今回お邪魔させていただいた客殿には仏教に関する漫画や本がたくさんあり、中には地獄・極楽についての絵本がそれぞれあったり、聖☆おにいさんなんかもありましたよ。
西山さん、幼少期はお家にあった地獄についての絵本や漫画がとても怖かったそうで、子どもながらに悪いことは絶対にしないようにしようと感じたそうです。
私もこの客殿にあった地獄の絵本を少し拝見しましたが、たしかに子どもには少しハードな内容になっていると感じました…
地獄の反対は天国だと思っていましたが、正しくは極楽で、天国はキリスト教の表現だそうですよ。
西山さんとお話しているだけで賢くなっていく気がしました。
お風呂に入った時に「極楽極楽~」なんて表現がありましたが、最近はめっきり聞かなくなりましたね。
極楽世界は人間世界の何倍も寿命が長く、苦しみを背負うことがない世界だということも教えていただきました。
いくつか知っている本や漫画はありましたが、こんなに種類があるなんて知りませんでした。
普段は法事や葬儀などの時に使う客殿だそうです。
西山さんに普段から気を付けている事を尋ねると「心を整えることを心掛けています。」と仰っていました。
自分の心を整えることが自分の仕事だと仰っていました。
西山さんは作業や物事に没頭してしまうタイプだそうで、過去には没頭しすぎたことによって寝不足やそのせいで不機嫌になってしまうこともあったそうです。
そういったことがないように生活を整え、心を整えることを心掛けているそうです。
住職には休みがなくリフレッシュするという機会があまりないため、本堂の掃除や檀家さんのお墓の清掃などをして心が清らかでいられるように努めているそうです。
住職さんは普段どんなことをしているの?
住職さんは主に法事・葬儀でのご供養が主な役割ですが、それ以外に本堂の掃除やお墓の掃除、塔婆書き、毎年7月に行われる供養祭ではおよそ400本ほど塔婆を書くそうです…
さらに突然の葬儀への対応や、檀家さん向けの情報誌を制作・配布をしたりと、とんでもなくやることが多い住職さん。
それでも様々なイベントを開催するのは、お寺に入りづらいと思っている方に気軽に立ち寄ってほしいという西山さんの想いからだそうです。
大前提として、仏教の教えを広める事が重要ですが、まずお寺に親しんでもらおうと開催しているそうです。
西山さんはパンフレットやチラシなどを作るのが好きだそうで、こういった制作に時間を使うことも多いそうですよ。
突然ですが、皆さんは正しくお焼香をあげることができますか?
私はできません。あの順番待ちがとてもソワソワしてしまいます。
西山さんは、それでは心がこもらないと、お焼香の作法をわかりやすく写真付きで説明が載っている「心のこもった、お焼香の作法」という冊子を作っています。
私のようにやり方があっているのか不安だったり、お焼香のきちんとした作法がわからない方はこの冊子で心を込めてお焼香を上げることができます。
陽光院はイベントがたくさん!
陽光院さんでのイベントは、坐禅会、お寺ヨガ、三ツ沢落語会、本堂掃除の会、朝のおつとめ体験、喫茶堂「喫茶陽光」、花まつり、春彼岸落語会などたくさんあります。
こういったイベントは、お寺として当たり前のことと考えていて、地域の方がお寺に集まってワイワイして、お寺っていいねと感じてもらえたり、子どもに意識してもらうキッカケになればいいなという想いで開催しているそうです。
というのも、近年ご供養をされない方やお墓参りをされない方が増えていることが原因の一つだそうですよ。
何が正解かわからず、探り探りですが、子ども向けのイベントやガチャガチャを設置したりすることで、少しでもお寺に足を運ぶキッカケになってもらえればうれしいです。と仰っていました。
現在は年に1回開催の「朝のおつとめ体験」を月1回の開催にできればいいなと考えているそうですよ♪
西山さんはお話が上手で、仏教に関するさまざまなお話をしてくださいました。
普段の生活で使っている「いただきます」や「ありがとう」などの言葉や、「歯磨き」もお坊さんが始めたなんて説もあるそうですよ。
私自身仏教に詳しくありませんし、普段気にかけることも少ないですが、生活の中に馴染んでいる事が多く驚きました。
お寺の住職の方とお話しする機会がないので、私の中で住職さんはとてもミステリアスな存在でした。
しかし西山さんは私の想像していた住職のイメージと違い、人柄はもちろんですが気さくでとてもお話がしやすく、地域の方へ開けたお寺にするために様々なことを企画・開催し少しでもお寺に興味を持ってもらおうとしている方でした♪
お寺は入りづらい、立ち入りづらいと考えている方がいらしたら、どなたでもウェルカムなのでご参加いただけたら嬉しいです。とも仰っていました。
そんな住職 西山さんがいるお寺「 曹洞宗 陽光院 」のイベントには子どもから大人まで参加できるものがたくさんあるので、お気軽にご参加してみてください。
曹洞宗陽光院
この記事を書いたひと
りょう
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