南神大寺小学校で行われた「地域防災拠点」の訓練に参加してきました!
こんにちは、かなり久々の投稿ですが一丁目のうさぎです!
1/29に南神大寺小学校にて地域防災拠点の訓練がありましたのでご紹介します。
地域防災拠点
まず地域防災拠点とは???とのご質問にお答えしますと・・・
簡単に言えば「震度5強以上で自宅倒壊などで住めない人が一時的に避難生活する所」です。
横浜市では市立の小・中学校が対象ですが、県立高校や私立小・中学校は対象外ですのでご注意下さい。
一般的に「大地震が来たら学校へ行けば何とかなる!」と思われている方も多いでしょうから(自分もそうでした)、ここでいくつかの注意点を挙げておきます。
ちょっとした注意点
①避難対象は「その学区の住民」
いまいちピンと来ないと思いますが、お住まいのすぐ近くに横浜市立の小・中学校があれば該当します。
ご自分やご近所のお子様が通学されていれば確実です。
ただし原則的には体育館だけをお借りするのでせいぜい100人が限界です。
朝礼みたいに立って整列すれば300~400人ほど入りますが、荷物持参で生活となれば別ですよね。
安全性やプライベート面の確保も難しいので、少しでもご自宅の耐震対策をして「極力お世話にならない自助努力」を心掛けましょう。
②快適生活は不可能
ご存知の方も多いと思いますがトイレや生活空間は共同で風呂や冷房は無く、食事や照明・暖房にも苦労する環境となります。
しかも治安維持も難しいので貴重品の盗難や性被害からも身を守る必要があります。
もちろん自宅倒壊や延焼などでの避難生活は止むを得ませんが、今一度「お客様扱いはされない」事をご理解下さい。
③避難者全員で運営する
これが一番大切ですが、いくら好きで避難生活している訳ではなくとも「一人一役」の精神をお持ち下さい。
事前に運営スタッフ等を決めていても被災地全員が何らかのダメージを負っていますので、訓練や会議で決めたような段取りで進む事はほぼありません。
避難者の中に「何人の訓練経験者がいるか」がその防災拠点の明暗を分けますので、発災前に少しでもスキルを身に付けましょう(訓練情報などは各町内会でご確認下さい)。
④長期化した時の対応
そして最も困難なのが「インフラ復旧まで長期化した時の対応」です。
体育館での避難生活はあくまでも「自宅倒壊などで生活困難な方」が対象ですが、震度7などで停電・断水・食料不足が長期化すれば市立小・中学校は行政からの救援物資の配給場所にもなります。
しかし防災拠点にその地域住民1000人以上の配給希望者が校庭に大行列を作れば、全員に行き届かないばかりか数時間配布し続ける人を確保する事すら困難です。
とにかく少しでも長く自宅で過ごせる準備を怠らないで下さい。
ここまで色々お話ししましたが、今回の訓練内容はトイレの組み立て・灯油かまどや投光器の設置・発電機の使い方など、いたって基本的な内容です。
一つ違うのは、避難所生活で「誰かがサポートしに来てくれる」ではなく「そこにいる避難者からリーダーを出せる」仕組み作りです。
③でも述べましたが震災時は全員が被災者ですので、もしもの時に「あの時の訓練が役に立った!」と思って頂けたら幸いです。
横浜市HPにも「地域防災拠点」について詳しく掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いたひと
一丁目のウサギ
神橋小学校・六角橋中学卒業で、ほぼずっと神奈川区にいるサラリーマンです。
ちょっと心配性な所を防災活動に活かして行きたいと思いますので宜しくお願い致します