空き家に『予防』があるのをご存知ですか?神大寺、片倉の空き家予防のエキスパート【スタートライン株式会社】
出生率の低下によって人口減が進んでいる日本。
悲しい現実ですが、ここ横浜市も例外ではなく、令和4年の出生率は1.16。(参考ページ)
総人口を維持するために必要と言われているのが2.07なので、その値を大きく下回っています。
街の人が減っていくことの影響は、働き手の減少や社会保障制度の維持など多方面で考えられますが、私たちの住まい事情でいうと、「空き家問題」も例外ではありません。
「空き家」といえば、地方で発生しているイメージが強いかもしれません。
今回ご紹介するスタートライン株式会社の小田代表取締役によると「ここ、横浜市でも数年以内に空き家の数は増えていきます」とのこと。
「地方に比べて、進行は遅いかもしれませんが、確実にやってくる課題に対して、どのような対策をしておくかが各家庭にとって重要なんです」と力強く説明される小田代表に、空き家についての理解や、対策について聞いてみました。
空き家の定義と起こりうる問題点
空き家の定義
そもそも空き家とはなにか。
ここのサイト(外部サイト)を参考にすると、1年以上住んでいない、または使われていない家を「空き家」と定義するそう。
そう考えると、よくイメージする荒れ果てた家だけが空き家ではなく、数ヶ月間だけでも使われてない家も空き家に入るようですね。
ひと昔前は「自分の家をもって一人前」のような風潮がありました。
そのため核家族が増え、年月を経て実家が空き家になってしまうパターンが多いようです。
もう少し深掘ると、相続について身近に相談できる相手がおらず、手続きがスムーズに行えないから空き家になっていたり、相続したものの、それをどうしたら良いのか分からないために空き家になっていたりするのが実態。
他にも、高齢になったご家族が単身で住んでいる家があり、介護施設に入居してしまうと、必然的にその家は空き家になってしまいます。
空き家の問題点
空き家が発生する過程について、なんとなく分かったところで、どのような問題が起こるかみてみましょう。
防犯・安全リスク:
空き家は放置されることが多く、不法侵入や放火、犯罪の温床となる可能性があります。また、老朽化した建物は倒壊や火災のリスクが高まります。仮に家が倒壊してしまい、物損してしまった場合、適切な対策をしていなかった可能性を疑われて保険が適用できないなんてことも考えられます。
景観の悪化:
空き家が増えると、街の景観が悪化し、地域の魅力が損なわれます。これがさらに人口減少や地域の活力低下を招く悪循環を引き起こします。
これらを見てみると、空き家を長く放置し続けることは、所有者だけの問題ではなく、近隣住民を含めた地域の問題としてもなり得ることが分かりますね。。。
「空き家の相談窓口」スタートライン株式会社
放置し続けると個人や地域の問題に発展しそうな、空き家。
実は私たち神大寺、片倉エリアで、空き家について気軽に相談できる窓口があるのをご存知ですか?
それは「スタートライン株式会社」。
スタートライン株式会社は、横浜市と空家化の予防に係る連携協定を結んだ、公的な「空き家に関する相談・支援窓口」です。
空き家予防のプロ、スタートライン株式会社について少し見ていきましょう。
空き家について相談できるタイミング
空き家になるタイミングは人それぞれ。一般的には相続が発生した際に空き家の問題に直面することが多いですが、近年では独居の方が施設介護になった際に空き家になるケースも多々。ひとつはそのような、要介護や要支援を受けたタイミングなど、相続対策ができる早めのタイミングにご相談いただけると、いろいろな選択肢の中からより納得いただけるサポートがご提案できます。もちろん、もうすでに何年も空き家になっており、誰に相談していいかわからないという方も歓迎。横浜市と連携して空き家問題に取り組んでいますので、安心してどんな事でもご相談ください。
案内できるサービス①:売却
売却をお考えの場合には、様々な選択肢や可能性について一般的なことからご説明します。その上で、不動産の立地や権利関係、所有者様のご意向などを勘案し、最良の選択肢を一緒に考えながら進めます。物件査定だけを依頼していただいても構いません。また、売買後の税金や登記のことなどもお任せください。
案内できるサービス②:有効活用
売却は考えていないが放置するよりは有効活用ができれば、と考えている方には、近隣の賃貸需要や駐車場などへの用途替えの調査を行います。その上で、賃貸にするためのリフォームのご相談や資金計画などについても複合的にご提案します。また、少し複雑な賃借人と賃貸人の契約関係なども、其々のメリットやデメリットを勘案し中立的な立場でアドバイスします。
案内できるサービス③:維持管理相談
とりあえず、防犯上のことも考え、草木の選定やハウスクリーニングなどで現地をきれいに保っておきたい、という方も多くいらっしゃいます。空家管理の制度や、クリーニング、防犯カメラの設置など空き家の維持管理に必要なご相談もお受けしています。
代表者の想い
空き家予防が大切だと発信するスタートライン株式会社。
代表取締役である小田 栄治さんにその背景や想いを聞いてみました。
「空き家」について取り組む会社は多くあると思いますが、スタートライン株式会社では「空き家予防」に注力されています。特に「予防」に力を入れるべきだと考えた背景は何があるのですか?
はい。私は長く、住宅や不動産のお仕事に携わっており、近年では介護向けの住宅改修も多くなってきました。そんな家が、数年のうちに空き家になり、やがて家庭の問題に発展している現場に直面しました。これは住人の方が介護施設に移り住むことや、ご本人の不幸によることがきっかけで発生した空き家でしたが、いずれにせよ相続に関する手続き、相続後のサポート面でご家族が大変苦労していました。
そこで、もう少し早いタイミングで空き家予防ができたら各家庭の負担を減らせるのではと考え、「予防」に力を入れて活動しています。
なるほど、実体験から「予防」が大切だと感じたのですね。
予防を実施するためにも当事者間の早めの連携が大切だと思いますが、なにか地域の皆さんが相談しやすいような工夫はしていますか?
はい。基本的には電話やメールなどでいつでもご相談いただける形をとっています。
その他に、定期的に地域で空き家に関する相談会を開催しており、ご本人だけでなくご家族の方も同席して相談できる場を設けています。当事者の方たちと直接ご相談できるので、お互いの認識も合わせることができ、後の手続きもスムーズに行えます。相談会は無料なので、気軽に足を運んでいただけます。
確かに、所有者だけでなく、相続人になり得るご家族とともに相談できる場があるのは助かりますね!
最後に、地域の方へのメッセージがあればお願いします。
はい。弊社は横浜市と連携協定を結び、官民連携した地域の空き家対策、空き家の予防に取り組んでおります。
空き家問題は誰にでも起こりえる課題で、各事情に合わせた最適なご提案を行い、最終地点まで併走するのが弊社の特徴です。
結論まで至らない場合でも、ご相談だけでもお気軽にしていただけたらと考えています。
空き家予防において、個別の事情に寄り添い、最後の手口まで並走するのがスタートラインの特徴とのこと。
長いキャリアで構築された信頼できる不動産業者や建築会社、各士業の方のご紹介など、手厚いフォローもあり、代表のやわらかい人柄が現れたサービスを行なっていると感じました。
空き家になりそう、既になっている物件があれば、是非一度相談してみてください。
ではでは。
空き家の相談窓口
スタートライン株式会社
この記事を書いたひと
二児のパパ
地元香川の田舎から、大都会横浜(神大寺)へ越してきてはや数年。仕事と育児の忙しなく過ぎていく日々の中でも、地域の皆様に役立つ情報を発信したいと思い、活動しています!