【神大寺・片倉 まち歩き③】「ここに来れば、まちのことがわかる」Virtu Satoの佐藤さんを訪ねて

こんにちは、あっきーです。
歩いて、見て、話を聞いて。
このまちにある歴史や文化、人とのつながりを、読者のみなさんと一緒に見つけていく「神大寺・片倉 まち歩き」。
第3回は、片倉町へ。
今回訪ねたのは、大丸バス停の目の前にある「Virtu Sato(ヴィルトゥ サトウ)」です。
かんだいじナビでは、これまでにも何度も登場している場所なので、ご存じの方も多いかもしれません。
駄菓子や雑貨が並び、ちょっとひと休みもできる。地域のお知らせが集まり、「もってけマート」や「かたくらマルシェ」など、地域をつなぐ取り組みも行われています。
そんなVirtu Satoを営んでいるのが、佐藤誠さんです。
今回は、完成したばかりの「片倉ぶらぶらマップ vol.2」のお話をきっかけに、佐藤さんを改めて訪ねました。
「片倉ぶらぶらマップ vol.2」が完成!

2024年に第1弾が作られた「片倉ぶらぶらマップ」。
きっかけとなったのは、お隣・白楽で2017年から発行されている「白楽ぶらぶらマップ」でした。
地図を片手に、まちを“ぶらぶら”歩きながら、お店や地域の魅力を見つけていく――。そんな白楽の取り組みを参考に、片倉でも「片倉ぶらぶらマップ」が作られたそうです。
今回、掲載する会員店の入れ替えなどを反映した「vol.2」が完成しました。
制作を手がけたのは、「白楽ぶらぶらマップ」も第1弾から描いている絵描きの阿部龍一さんと、六角橋商店街で雑貨と貸しスペース「switchbox あけ/たて」を営む稲見明子さん。
今回は稲見さんと阿部さんが実際に片倉町のエリアを歩き、お店や地域の情報を確認して回ったそうです。
実は、佐藤さんと稲見さんは神大寺小学校の2年生~六角橋中学校の同級生。
さらに、六角橋商店街連合会の会長を務める石原孝一さんも六角橋中学校の同級生なのだとか。
子どもの頃から知る仲間たちが、それぞれの場所で地域や商店街に関わるようになった今も、そのつながりは続いています。
商店街のこと、プレミアム商品券のこと、地域のこと。
何かあれば相談したり、情報交換をしたりできる間柄だそうです。
昔からのつながりが、今ではそれぞれのまちでの活動にもつながっているんですね。
完成した「片倉ぶらぶらマップ vol.2」には、片倉町のお店や地域の情報が掲載されています。
今回販売される片倉町商和会のプレミアム商品券を使える25店舗には★印も。
プレミアム商品券については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
もともとは、店舗横の駐車場

現在、駄菓子や雑貨が並んでいるVirtu Sato。
実はこの場所、もともとは店舗横の駐車場でした。
そこに屋根を付けて雑貨を置くようになり、少しずつ駄菓子も増えて、現在の形になっていったそうです。
妹さんはもともと「カフェをやりたい」と話していたそうですが、屋外のスペースなので飲食店としての許可を取るのは難しい。
「それなら」と、缶やペットボトルの飲み物、アイスなどを販売することにしました。
佐藤さんがつくりたかったのは、まちの人が気軽に立ち寄れる“たまり場”。
目の前は大丸バス停です。



バスを待ちながら飲み物やアイスを買ったり、散歩の途中に駄菓子をのぞいたり、ちょっと腰掛けて休憩したり。
トイレを借りることもできます。
何か特別な用事がなくても、ふらっと立ち寄れる。
そんな場所が、少しずつできていきました。
「ここに来れば、地域の情報がある」

Virtu Satoを見渡してみると、もうひとつ気づくことがあります。
とにかく、地域のお知らせがいっぱい!
最初は掲示板1か所だけだったそうですが、イベントや地域活動のお知らせなどを貼っているうちに、一つでは収まらなくなり、掲示スペースがどんどん増えていったのだとか。
今では、
「ここに来れば、地域の情報が集まっている」
そんな場所にもなっています。
佐藤さん自身も、2~3か月に一度ほどニュースレターを発行。
地域の情報を掲載するものと、電気関係の情報を届けるお客様向けのものに分けて発信しています。
かんだいじナビでも、これまで何度かご紹介してきました。
人が集まるようになり、いつの間にか情報も集まるようになった。
「まちのたまり場にしたかった」という佐藤さんの思いから始まった場所が、少しずつ役割を広げています。
佐藤テレビとかたくら電気は、別々の電気屋さんです

ここで、少し間違えやすいところを。
長年、地域の「まちの電気屋さん」として親しまれてきた佐藤テレビ音響社。
2022年4月、片倉・神大寺地区の電気屋としての仕事を「かたくら電気」へ引き継ぎました。
現在は、かたくら電気が片倉・神大寺地区を、佐藤テレビ音響社が三ツ沢・峰沢・羽沢・西区などを担当しています。
つまり、現在は別々の電気屋さん。
佐藤さんも完全に引退したわけではなく、今も「佐藤テレビ音響社」として営業を続けています。
コロナ禍以降は在宅勤務が増え、納戸や各部屋にもエアコンを付けたいという依頼が増えるなど、とても忙しい時期もあったそうです。
地域のお宅を訪ねる仕事だけに、周囲の方々にも気遣っていただきながら仕事を続けてこられたと振り返ります。
電気屋さんとしての仕事を続けながら、Virtu Satoでは駄菓子や雑貨の販売、レンタルスペース、地域のイベントなどにも取り組んでいます。
「ヴィルトゥ」に込めた“徳”

「Virtu Sato」という、ちょっと印象的な名前にも由来があります。
「Virtu(ヴィルトゥ)」は、イタリア語で「美徳」という意味。
先代のお父さまは徳昭さん。
そして佐藤さん自身が1年間通った松下電器商学院(現・松下幸之助商学院)の卒業生の会は「明徳会」といいます。
お父さまの名前にも、学びの場にもあった「徳」という一文字。
佐藤さんはもともと「徳を積む」という言葉が好きで、新しくつくる場所にも「徳」の意味を込めたいと考えたそうです。
そうして名付けられたのが「Virtu Sato」。
この場所で続けているさまざまな活動を知ると、「ヴィルトゥ」という名前に込めた思いも見えてくるような気がします。
「もってけマート」や「かたくらマルシェ」も
Virtu Satoでは、これまでにもさまざまな地域の取り組みが行われてきました。
そのひとつが、かんだいじナビでも何度もご紹介してきた「もってけマート」。
まだ使えるけれど自分では使わなくなったものを地域の方から集め、必要な人に無料で持ち帰ってもらうリユース企画です。
そして、地域のお店や団体などが参加する「かたくらマルシェ」も開催。
こうしたイベントを通して、地域の人やお店とのつながりも広がっています。


さらに、Virtu Satoには地域の方が利用できるスペースもあります。
・2階にある10畳ほどのスペース
・店舗奥の休憩スペース
・店頭のオーニング下のスペース
老人会や少人数での集まり、習い事、販売、会議、教室など、用途に合わせて利用できます。
空き状況や利用方法については、Virtu Satoへご相談ください。
商店会も、お店を訪ねながら
佐藤さんが現在も会長をされている片倉町商和会でも、お店同士のつながりを大切にしています。
飲食店の割合が多い商和会ならではの取り組みとして、役員会を会員のお店で開くこともあるそうです。
お店での役員会は、これまでに3回開催。
普段なかなか集まる機会がないからこそ、役員が会員店を実際に訪ね、そこで顔を合わせて話をすることも、コミュニケーションのひとつになっています。
今回の「片倉ぶらぶらマップ」やプレミアム商品券にも、そんな日頃からのつながりが生かされています。
いつの間にか、人も情報も集まる場所に

もともとは店舗横の駐車場だった場所。
屋根を付けて雑貨を置き、駄菓子が増え、飲み物やアイスを販売するようになりました。
「まちのたまり場にしたかった」という佐藤さんの思いから始まり、今では人だけでなく、地域のお知らせまで集まる場所になっています。
もってけマートやかたくらマルシェ、ニュースレター、そして片倉ぶらぶらマップ。
片倉の中で生まれたつながりもあれば、子どもの頃から続いているつながりもある。
そして今、そのつながりが商店会や地域の活動へと広がっています。
今回のまち歩きは、Virtu Satoから。
みなさんも「片倉ぶらぶらマップ」を手に、いつもの道を少しゆっくり歩いてみてはいかがでしょう。
今まで気づかなかったお店や場所、そして、このまちをつくっている人たちの姿が見えてくるかもしれません。

この記事を書いたひと
あっきー
神奈川区在住。23,21歳の子、夫の4人暮らし。おいしいものやたのしいことなどのオススメ情報をオススメするのが好きです。
投稿記事について
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