「介護の仕事って意外と快適」働いてみて見えてきた景色【太陽の家横濱羽沢 連載第6話】

介護の仕事と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
体力が必要そう。大変そう。人手不足で忙しそう。
今回お話を伺った香西佑治さんも、介護の仕事を始める前はそんなイメージを持っていたそうです。
けれど、実際に働いてみると、それだけではありませんでした。
利用者さんとの毎日の関わりの中で感じる面白さ。
そして、介護の仕事をしていなければ、きっと考えることのなかった「人生の最期」のこと。
太陽の家横濱羽沢で働いて8年になる香西さんに、働いてみて初めて知った介護の仕事について伺いました。
介護は「体力が必要なハードな仕事」だと思っていた

香西さんが介護の仕事を面白いと感じるのは、利用者さんとの関わりです。
利用者さんから昔の話や仕事の話を聞くこともあれば、ときには相談に乗ってもらうこともあるそう。
介護というと、職員が利用者さんを「支える側」と考えがちです。
けれど実際には、一方的に何かをしてあげるだけではない。
話を聞いたり、教えてもらったり、ときには自分が相談したり。人と人との関わりが毎日そこにあります。
香西さんは、その面白さを「飽きの来ない仕事」と表現していました。
同じ場所で働いていても、相手が人だからこそ、毎日まったく同じにはならない。
8年働いても、その気持ちは変わらないそうです。
介護の仕事をしなければ、考えなかった「看取り」

もうひとつ、香西さんが「この仕事をしていなかったら知らなかった」と話してくれたのが、看取りに対する考え方でした。
看取りとは、人生の最期を迎える方に寄り添い、その人らしく穏やかに過ごせるよう支えていくこと。
介護施設では、日々の生活を支えるだけでなく、人生の最期までその方に寄り添うことも、大切な役割のひとつです。
介護の仕事をする前、香西さんは、
「とにかく長生きすることが善である」
と考えていたといいます。
けれど、介護の現場でさまざまな方の人生や最期に触れる中で、その考え方は変わっていきました。
寿命を延ばすことだけではなく、最期までその人らしく生活することも大切なのではないか。
どちらが正しいということではなく、何を望むかは人それぞれ。そして、それを決めるのは本人であり、場合によっては家族でもあります。
介護の仕事は、食事や入浴など毎日の暮らしを支えるだけではありません。
「どう生きたいか」「どう最期を迎えたいか」という、その人の人生そのものに触れる仕事でもある。
香西さんの話から、そんな介護の一面が見えてきました。
「介護の仕事って意外と○○」に入れた言葉は?

最後に、こんな質問をしてみました。
「介護の仕事って意外と○○。○○に言葉を入れるとしたら?」
香西さんの答えは、
「快適」
でした。
……快適?
その理由を聞いてみると、少し意外な方向からの答えが返ってきました。
以前は毎朝、満員電車で通勤していたという香西さん。介護業界へ転職してからは、自転車通勤になりました。
さらに、前職では休日に出かけても混雑することが多かったのに対し、介護職は平日休みも多く、出かけた先が比較的空いていることも。
人混みが苦手な香西さんにとって、それはまさに「快適」なのだそうです。
介護の魅力を聞かれて、仕事内容ではなく働き方や暮らしまで含めて「快適」と答える。
なんだか少し、介護の仕事を見る目が変わる答えでした。
外から見ているだけでは、わからないこと
体力を使うこともある。
人手不足という課題もある。
それも介護の仕事の一面です。
一方で、利用者さんから昔の話を聞いたり、相談に乗ってもらったり。人生の最期について考えたり、自分自身の暮らし方まで変わったり。
実際にその仕事に就いてみなければ見えない景色も、たくさんあります。
「飽きの来ない仕事」であり、香西さんにとっては「快適」でもある介護の仕事。
私自身も今回のお話を聞いて、介護の仕事に対して持っていたイメージが、少し広がったように感じました。
次回予告
次回は「地域との関わり」。
介護施設というと、普段はなかなか中の様子を知る機会がなく、地域から少し離れた場所のように感じることもあります。
太陽の家横濱羽沢は、地域とどんなふうにつながっているのでしょうか。地域の方との交流や取り組みを通して、施設と街との関わりをお届けします。
太陽の家 横濱羽沢
施設名:特別養護老人ホーム 太陽の家横濱羽沢
住所:神奈川県横浜市神奈川区羽沢町2-1
TEL:045-442-4907
もっと人にフォーカス!ローカル連載
地域の人やお店、活動している人の“想い”や“日常”を、少しずつ深く知ることができるのが連載記事の楽しさです。
このコーナーでは、神大寺・片倉エリアでがんばる人たちやお店のストーリー、地域の取り組み、暮らしのヒントなどを、シリーズ形式でお届けしていきます。
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