「予定どおり」が一番難しい。家づくりの現場で、当たり前を支える仕事。【ワカバヤシ連載第4話】

ワカバヤシの社員 春日井さん
今回、お話を聞かせていただいた建設部・春日井さん

工事現場の前を通ると、職人さんたちが黙々と作業をしている姿を見かけます。

その現場では、一つの家を建てるために、さまざまな人が関わり、それぞれの役割をつないでいます。

でも実は、その裏側では「予定どおりに進めること」が一番難しい仕事なのかもしれません。

天候や資材の入荷状況、現場の状況によって、計画は何度も組み替えられます。それでも、お客様の大切な住まいを予定どおりに完成へ近づけていく。その調整役を担っているのが現場管理の仕事です。

ワカバヤシ連載第4回は、「実は大変なこと」。

今回お話を伺ったのは、建設部で13年目を迎えた春日井竜也さんです。

家づくりの現場で感じる責任や、思い通りにいかない場面との向き合い方について、お話を伺いました。

家づくりは、一人では完成しない

「現場監督」と聞くと、一人で現場を仕切る仕事を想像する方もいるかもしれません。

実際には、一棟の家を完成させるまでに関わる人は驚くほど多くいます。

大工さんをはじめ、電気や水道、外構など、それぞれ専門の職人さんたち。材料を届けるメーカーや商社の担当者。営業や設計のスタッフ。

それぞれが違うタイミングで現場に入り、役割をつないでいきます。

春日井さんの仕事は、その全員がスムーズに動けるよう、工程を組み立て、進行を管理することです。

「予定を組む」という言葉だけを聞くとシンプルに思えますが、実際はそう簡単ではありません。

思いどおりに進まないことの連続

ワカバヤシの社員春日井さんの現場風景

家づくりの現場では、予定どおりに進まないことが珍しくありません。

たとえば雨が続けば、外の工事は延期になります。

材料の入荷が遅れることもあります。

さらに近年では、世界情勢の影響で建築資材が予定どおり入らないこともありました。

何週間もかけて立てた工程が、一日で組み直しになることもあるそうです。

もちろん、その間も工事は止められません。

「この職人さんは別の日にお願いしよう」

「先にできる工事から進めよう」

そんなふうに、一つ変更があるたび、全体を見渡しながら調整していきます。

家づくりとは、図面どおりにつくる仕事である前に、「変化に対応する仕事」でもあるのだと感じました。

お客様が任せてくださる、その重み

春日井さんが何より強く感じているのは、責任の大きさです。

新築住宅は、多くの方にとって人生で一度あるかないかの大きな買い物です。

そこには金額だけではなく、「ここで子どもを育てたい」「家族で長く暮らしたい」という、それぞれの思いがあります。

だからこそ、現場を管理する立場として、図面どおりに施工されているかを確認する品質管理はもちろん、お客様への説明や、近隣への配慮まで気を配らなければなりません。

工事中は、どうしても音が出たり、人の出入りが増えたりします。

家を建てることは、そのご家族だけではなく、周囲の暮らしにも少なからず影響します。

だからこそ、「建物をつくる」だけではなく、「地域の中で工事を進める」という視点も欠かせないのです。

正解がないからこそ、まずは話を聞く

現場では、思い描いていた通りに進まないこともあります。

そんなとき、春日井さんが最初に大切にするのは、お客様の思いを聞くことです。

「どうしてそうしたいのか。」

その理由を知ることから始めます。

そのうえで営業や設計担当とも相談しながら、できる方法を一つずつ探していく。

すぐに答えが出ることばかりではありません。

だからこそ、一緒に考え、相談しながら計画を立て直していくことを大切にしているそうです。

以前、そうして何度も打ち合わせを重ねながら工事を進めた現場では、完成後にお客様から感謝の言葉をいただきました。

「ご満足いただけた」という結果ももちろん嬉しい。

でも、その言葉の背景には、「きちんと向き合ってくれた」という安心感があったのではないかと思います。

「正直でいる」という仕事の姿勢

ワカバヤシの社員春日井さんと建設中の物件

13年間、現場に立ち続ける中で、大切にしてきたことを尋ねると、春日井さんは「正直でいること」と話してくれました。

工事では、思い描いた通りにいかないことがどうしてもあります。

そんなとき、取り繕ったり、その場をやり過ごしたりするのではなく、社内や職人さん、お客様ときちんと相談する。

できることと、難しいことを正直に伝え、一緒に解決策を考える。

遠回りに見えるかもしれませんが、その積み重ねが信頼につながると考えています。

そしてもう一つ。

「一棟一棟を、自分の家だと思って向き合うこと。」

その言葉は決して大げさではなく、現場で日々判断を重ねている人だからこそ出てきた実感のある言葉でした。

完成した家の、その先を想像してみる

家は、完成した瞬間がゴールではありません。

その場所で新しい暮らしが始まり、何十年と家族の時間が積み重なっていきます。

だからこそ、完成までの一つひとつの工程にも、多くの人の責任と気配りがあります。

普段は見えない現場の仕事を知ることで、「家を建てる」ということが少し違って見えてくるかもしれません。

第4回では、住まいづくりの裏側にある難しさや責任について伺いました。

次回は、そんな日々の仕事の中で出会った「印象に残っているお客様」のお話です。

住まいづくりが、ただ家を建てる仕事ではなく、人の人生に寄り添う仕事であることが伝わるエピソードをお届けします。

次回予告

次回は「実は大変なこと」がテーマです。

家づくりは、多くの人が関わるからこそ、思い通りに進まないこともあります。

現場ではどんな判断が求められ、どんな苦労があるのでしょうか。

次回は、また別の社員の視点から、住まいづくりのリアルをお届けします。

株式会社ワカバヤシ

住所(本社):横浜市神奈川区神大寺三丁目26番10号

TEL:045-491-2121

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このコーナーでは、神大寺・片倉エリアでがんばる人たちやお店のストーリー、地域の取り組み、暮らしのヒントなどを、シリーズ形式でお届けしていきます。

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