神大寺周辺の住宅事情。地元の住宅会社に聞いた、住まい選びのチェックポイント【ワカバヤシ連載第7話】

「どのくらいの広さが必要だろう?」
「希望する間取りは実現できる?」
「予算内で建てられるかな?」
マイホームを考え始めると、土地の広さや間取り、費用など、気になることが次々と出てきます。
でも、長く暮らす家だからこそ、建物や土地の条件だけではなく、実際の生活を想像しておきたいところです。
例えば、駅までの道にある坂道や、車の出し入れのしやすさ。家の中では、コンセントの位置や収納の使い勝手など。
家を購入するときには見落としがちなことも、毎日の暮らしでは意外と大切だったりします。
ワカバヤシ連載第7回は「この街の住まい事情」。
今回は、地域の住まいづくりに携わる株式会社ワカバヤシの管理部の方に、神大寺周辺での家探しの傾向や、住まい選びで気をつけたいポイントについて伺いました。
この街で家を探す人は、どんな暮らしを求めている?
神大寺エリアで住まいを探す方は、子育て世帯から単身者、長く地域で暮らしている中高年・高齢の方までさまざま。
求める住まいも、家族構成や生活スタイルによって違います。
例えば子育て世帯なら、家族で使いやすい間取りや収納の多さ。学校や公園への行きやすさ、安全な通学路などが気になるところです。
共働き世帯では、通勤のしやすさに加えて、保育施設への送迎や買い物を無理なく組み合わせられる立地も大切になってきます。
交通面では、横浜方面へのアクセスやJR線・東横線を利用しやすいことを希望する方が多いそうです。
また、希望する家の広さとしては、延床面積30坪程度が一つの目安になっているとのこと。
同じ地域であっても、家族によって優先したい条件は違うもの。
「この街に住みたい」という思いの中にも、それぞれの暮らしのイメージがあるようです。
同じ徒歩10分でも、歩きやすさは違う

神大寺周辺で家を探すなら、ぜひ確認しておきたいのが坂道や高低差です。
この地域には坂のある場所も多く、同じ徒歩10分でも、歩く道によって負担が変わります。
特にベビーカーを押して歩くときや、重い買い物袋を持って帰るときには、その違いを感じやすいかもしれません。
ワカバヤシでは、普段利用する経路を実際に歩いてみることをおすすめしています。
例えば片倉町駅方面なら、階段の有無や夜間の明るさ、バスの運行時間なども確認しておくと安心です。
また、戸建て住宅や土地を探す場合には、前面道路の幅や車の出し入れのしやすさも重要なポイント。
道路が狭い場合には、セットバック(道路の幅を確保するために敷地を後退させること)や、建て替え時に許可申請が必要になるケースもあります。
さらに、工事車両が入りにくい土地では、資材の小運搬などによって費用が増える場合もあるそうです。
土地の価格や広さだけではなく、実際にどんな工事ができるのか。
購入前に建築会社へ相談しておくことで、あとから困ることを減らせそうです。
共働き家庭が増えて、住まいの設備にも変化が

最近の住まい選びでは、暮らし方の変化が設備選びにも表れているそうです。
特に共働き世帯では、家事にかかる時間を減らせる設備への関心が高まっています。
例えば、ガス乾燥機や食洗機。
食洗機では、一度にたくさんの食器を洗えるフロントオープン型の大容量タイプが人気とのこと。
また、防犯カメラやセンサーライトなど、防犯面を意識した設備を取り入れる方も増えています。
親御さんが不在の時間でも、お子さんが安全に過ごせるようにという思いがあるようです。
もう一つ興味深かったのが、スロップシンク。
スロップシンクとは、汚れ物などを洗うために設ける深めの流しのことです。
お子さんの靴や上履きなどを洗う専用の場所として、取り入れる方が増えているそうです。
住まいの設備というと、デザインや新しさに目が向きがちですが、こうして見ると、毎日の小さな負担を減らすための工夫が増えていることがわかります。

意外と後回しにしがちな「家の外」の計画

今回のお話の中で、特に印象に残ったのが外構計画についてです。
外構とは、門扉や駐車場、アプローチ、フェンスなど、建物の外まわりのこと。
家づくりでは、間取りや内装を優先して考える方も多く、外構は建物がほぼ完成する頃に最終決定するケースがあるそうです。
ところが、その段階になってから考え始めると、イメージしていたものと違ってしまうことも。
例えば、宅配ボックスやポストの位置。
毎日使うものだからこそ、玄関からの距離や使いやすさを考えておきたいところです。
駐車場から玄関までの動線や、門扉の位置なども同じ。
「こんな外構にしたい」というイメージがあれば、早い段階で写真などを用意して、担当者と共有しておくとよいそうです。
そして、家の中でも意外と見落としやすいのが、コンセントやスイッチの位置。
実際に暮らし始めてから「もう少しこっちにあればよかった」と感じる方もいるそうです。
今の住まいで使いやすいと感じている高さや位置を確認しておくことも、家づくりのヒントになります。
さらに収納も、広さだけでなく、何をどこにしまうのかまで考えておくことが大切。
完成してから使い勝手に気づくことがないよう、普段の生活を具体的に想像しておきたいですね。
住まい選びは、毎日の暮らしを想像することから

今回のお話で興味深かったのは、住宅会社が見ているのは、家そのものの条件だけではないということです。
駅からの距離だけでなく、そこまでの道のり。
間取りだけでなく、毎日の家事や家族の動き。
建物だけでなく、敷地や道路の条件。
こうした一つひとつが、実際の暮らしやすさにつながっています。
神大寺周辺で長く暮らしている方にとっては、当たり前になっている坂道や細い道路も、これから住まいを探す方には大切な判断材料になります。
また、今の住まいで少し不便に感じていることを書き出してみるのも、これからの家づくりに役立ちそうです。
これから家を探す方も、建て替えやリフォームを考えている方も、まずは毎日の暮らしを思い浮かべるところから始めてみてはいかがでしょうか。
次回予告
次回は「住まいづくりのこだわり」。
これまでは住む人の目線から住宅事情を見てきましたが、次回はつくる側の視点へ。
分譲住宅や注文住宅、リフォームなど、さまざまな住まいづくりに関わるワカバヤシでは、どんなことを大切にしているのでしょうか。
普段はなかなか聞く機会のない、住まいづくりへの考え方を伺います。
株式会社ワカバヤシ
もっと人にフォーカス!ローカル連載
地域の人やお店、活動している人の“想い”や“日常”を、少しずつ深く知ることができるのが連載記事の楽しさです。
このコーナーでは、神大寺・片倉エリアでがんばる人たちやお店のストーリー、地域の取り組み、暮らしのヒントなどを、シリーズ形式でお届けしていきます。
一度読んで終わりではなく、回を重ねるごとに少しずつ見えてくる背景や人柄。
そんな“地域の物語”を、ゆっくり楽しんでいただけたらうれしいです。
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