「ここには、いろんな朝がある」太陽の家横濱羽沢の日常をのぞいてみる【太陽の家横濱羽沢 連載第3話】

太陽の家横濱羽沢

介護施設と聞くと、皆さんはどんな場所を思い浮かべるでしょうか。

決まった時間に起きて、決まった時間に食事をして、一日が規則正しく流れていく場所。

そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

けれど実際には、一人ひとり違う暮らしがあり、それぞれのペースで時間が流れています。

前回は、利用者様との関わりの中で生まれた信頼関係についてお届けしました。

今回は少し視点を変えて、太陽の家横濱羽沢の日常をのぞいてみたいと思います。

お話を伺ったのは、特別養護老人ホーム太陽の家横濱羽沢で働くスタッフの山本美紀子さん。

勤続6年目を迎えた山本さんは、ユニットリーダーと主任を兼任しながら、ご入居者様の暮らしと職員を支える役割を担っています。

一日の始まりは、それぞれの「おはよう」から

朝の施設内の様子。会話を楽しむ入居者さんたち。

朝、施設ではご入居者様の起床介助や朝食のサポートから一日が始まります。

職員同士で申し送りを行い、その日の体調や気になることを共有しながら、それぞれのケアへと向かいます。

山本さんもまずはユニットの様子を確認し、ご入居者様の表情や体調に目を向けるそうです。

ただ、同じ朝は一つとしてありません。

早起きが好きな方もいれば、ゆっくり起きたい方もいます。

朝食前から元気に会話を楽しむ方もいれば、静かに過ごしたい方もいます。

「施設だからみんな同じ生活」というわけではなく、その人らしい暮らしが続いています。

山本さんのお話からは、ご入居者様の生活リズムや気持ちを大切にしながら一日が始まっている様子が伝わってきました。

現場と事務所を行き来する毎日

太陽の家スタッフ山本さん。事務作業をしているところ。

山本さんは現場での介護だけでなく、主任としての業務にも携わっています。

職員の勤務調整や会議資料の作成、書類の確認、多職種との連携など、事務所で行う仕事も少なくありません。

介護の仕事というと、ご入居者様と接する姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし施設の運営には、目には見えにくい調整や準備も数多くあります。

現場で働く職員が安心してケアに集中できるようにすること。

必要な情報がきちんと共有されるようにすること。

そうした役割も大切な仕事の一つです。

一方で、山本さんは現場から離れすぎないことも意識しているそうです。

ご入居者様の様子を知ること。

職員の声を聞くこと。

その両方を大切にしながら、現場と事務所の橋渡し役として日々奮闘しています。

毎日が少し賑やかで、少しあたたかい

「毎日賑やかですね」

山本さんはそう話します。

ご入居者様との何気ない会話。

職員同士の声かけ。

廊下で交わされるちょっとした雑談。

そんな日常のやり取りが、施設の空気をつくっています。

もちろん慌ただしい日もあります。

予定通りに進まないこともあります。

それでも、その中で交わされる笑顔や会話に元気をもらうことが多いそうです。

介護施設というと、どうしても「支援する側」と「支援を受ける側」という関係を想像しがちです。

けれど実際には、ご入居者様から元気をもらう場面もたくさんあります。

日々の関わりの中で、お互いに支え合うような時間が流れているのかもしれません。

好きなことを続けられる場所でありたい

朝の体操を続けている入居者さん。

施設での過ごし方は、本当に人それぞれです。

園芸を楽しむ方。

クロスワードに夢中になる方。

野球観戦が好きな方は、大きな試合の日になると朝からテレビの前で応援することもあるそうです。

体操に取り組む方もいれば、クラブ活動や居酒屋イベントを楽しみにしている方もいます。

また、お盆拭きやタオルたたみなどを進んで手伝ってくださる方もいるのだとか。

こうしたお話を聞いていると、「施設に入ると今までの暮らしがなくなる」というイメージは少し違うのかもしれません。

好きなこと。

続けてきた習慣。

大切にしてきた時間。

それらをできるだけそのまま続けられるように支援することも、介護の大切な役割です。

山本さんたちは、一人ひとりの「その人らしさ」を大切にしながら日々の暮らしを支えています。

誰かの日常を支えるということ

今回お話を伺いながら感じたのは、介護施設とは「生活の場」なのだということでした。

食事や入浴のお手伝いをするだけではありません。

好きなことを楽しめるようにすること。

安心して過ごせるようにすること。

困った時に相談できる関係をつくること。

そうした一つひとつが、ご入居者様の日常を支えています。

そして、その日常を支えているのが山本さんをはじめとするスタッフの皆さんです。

施設の中では今日も、それぞれのペースで暮らしが続いています。

何気ないように見えるその時間の積み重ねこそが、太陽の家横濱羽沢の日常なのかもしれません。

施設内の廊下。日常を物語っている。

次回予告

穏やかな時間が流れているように見える介護の現場ですが、その裏側には悩みや難しさもあります。

利用者様一人ひとりと向き合うからこそ感じる葛藤や、現場ならではの大変さとはどのようなものなのでしょうか。

次回は、スタッフの皆さんが日々向き合っている「実は大変なこと」についてお届けします。

もっと人にフォーカス!ローカル連載

地域の人やお店、活動している人の“想い”や“日常”を、少しずつ深く知ることができるのが連載記事の楽しさです。
このコーナーでは、神大寺・片倉エリアでがんばる人たちやお店のストーリー、地域の取り組み、暮らしのヒントなどを、シリーズ形式でお届けしていきます。

一度読んで終わりではなく、回を重ねるごとに少しずつ見えてくる背景や人柄。
そんな“地域の物語”を、ゆっくり楽しんでいただけたらうれしいです。

投稿記事について

このページに掲載されている画像は、かんだいじナビ掲載用に提供していただいたものです。
外部へ転載・コピーは一切認められていません。
掲載情報は、取材時の内容となっています。現在の内容とは異なる場合がございます。
最新情報は直接お問い合わせください。